大手礼二郎 てんじょう リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ - 11月 15, 2010 むねのおくよりつきあぐる いらだちのこころもて きみのなよべども こころみつるすべになく だいのじにあおむきて てんじょうをみつむるほどに ちち ちち と なみだあふれり リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント
谷川俊太郎 空の青さをみつめていると - 10月 30, 2010 空の青さを見つめていると 私に帰るところがあるような気がする だが雲を通ってきた明るさは もはや空へは帰ってゆかない 陽は絶えず豪華に捨てている 夜になっても私達は拾うのに忙しい 人はすべていやしい生れなので 樹のように豊かに休むことがない 窓があふれたものを切りとっている 私は宇宙以外の部屋を欲しない そのため私は人と不和になる 在ることは空間や時間を傷つけることだ そして痛みがむしろ私を責める 私が去ると私の健康が戻ってくるだろう 谷川俊太郎 「六十二のソネット 41」 ・・・これは上手いな。「二十億光年の孤独」と並んで好きな詩。 (写真はアメリカ西海岸 San Diego の乾いた空 凄い青だった・・・。2009年3月) 続きを読む
朝の食事 ジャック・プレヴェール - 10月 30, 2010 朝の食事 ジャック・プレヴェール、大岡信訳 あの人 コーヒーをついだ 茶椀のなかに あの人 ミルクをいれた コーヒー茶碗に あの人 砂糖をおとした ミルク・コーヒーに 小さなスプーンで かきまわした あの人 ミルク・コーヒーを飲んだ それから茶碗を置いた あたしにひとこともいわず 煙草に 火をつけた 煙草の煙を 輪にしてふかした 灰皿に 灰をおとした あたしにひとこともいわず あたしを一度も見ずに あの人 たちあがった あの人 帽子を頭にかぶった あの人 レイン・コートを着た 雨が降っていたから あの人 出て行った 雨の中へ ひとことも話さず あたしを一度も見ずに そしてあたしは 頭を抱えた それから 泣いた。 これは男女の別離の場面の名詩なのですが、私なら最後の「頭を抱えた」の件の部分はいらないと判断するでしょう。 その方が、片恋の人の気持ちにも通ずるような効果があるように思うからです。 また、この詩は色々な翻訳がありますが、私はこの翻訳が一番だと思っています。 ジャック・プレヴェールは映画「天井桟敷の人々」でも有名。マルチタレントの人ですね。 これが原文らしい。フランス語できます? 俺2回留年してるからな。。。 (-_-;) 机にうっ伏して泣きじゃくった、というくらいの感じでしょうかね? この詩の、淡々とした事実の列挙、この感じが好きなんです。この淡々とした感じが逆に、恋い焦がれる人との「距離」を実に遠い物にしているうまい作用がありま... 続きを読む
立原道造 虹の輪 - 12月 20, 2010 待ってました。次は立原道造です。 私が好きな三大詩人の一人。ある時は中也、ある時は賢治、そしてある時は立原。 どれくらい好きかと言うと、大概部屋が汚いので本がどこへ行ったか分からなくなるのですが、 彼の詩集だけは見つからないともう一度躊躇なく新品を買いに行きます。それで同じ本が3冊くらいあります。非常に無駄です(泣) 。 戦前の第1回中原中也賞受賞者にして、東京帝国大学・工学部のその年度の優秀な設計・製図に対して贈られる(首席を意味する?)辰野賞を3年連続で受賞した秀才、そしてわずか24歳での夭逝。(なんか凄い人って、大概これね・・・) この男の旋律のような詩はほぼすべてが好きだと言ってもよい。 たまに恋愛詩。彼の代表作。 「虹の輪」 あたたかい香りがみちて 空から 花を撒き散らす少女の天使の掌が 雲のやうにやはらかに 覗いてゐた おまへは僕に凭れかかりうつとりとそれを眺めてゐた 夜が来ても 小鳥がうたひ 朝が来れば 叢(くさむら)に露の雫(しずく)が光つて見えたー真珠や 滑らかな小石や刃金の叢に ふたりは やさしい樹木のやうに腕をからませ をののいてゐた 吹きすぎる風の ほほゑみに 撫でて行く 朝のしめつたそよ風の・・・・・・さうして 一日(ひとひ)が明けて行つた 暮れて行つた おまへの瞳は僕の瞳をうつし そのなかに もっと遠くの深い空や昼でも見える星のちらつきが こころよく こよない調べを奏でくりかへしてゐた *立原らしい甘い調べでセンチメンタルに詩は進行する。 二人は「個人」であり、世界におののいているが、 「おまへの瞳は僕の瞳をうつし」、以後、 二人はお互いの瞳の中にお互いに足りないもの(絶対に見えないもの)が映し出されていることを知り・・・。 写真は先日休館になった本郷弥生の立原道造記念館。残念でならない。 続きを読む
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