詩の味わい

このページは、無名詩人 大手礼二郎(故人)の詩と、古今東西にわたる多くの詩人の有名詩を歌っていくページです。大手礼二郎詩集「風の思惑」と未刊の第二詩集以後、補遺、その他、管理人が好きな詩を中心に紹介して行きます。

2011年1月16日日曜日

砂浜で 大手礼二郎

「砂浜で」 大手礼二郎




風が 吹けば
風はほほを 愛撫する
・・・・・・いとしさに




なぎさに 今日も潮がよせて
ひょうとなる 貝のから




僕はその中に聞く 
きらびやかな 蝶の抑揚
──遠く 忘れていたもの




さりげなく 目をとじて
まつげに 春の息吹をしのぶ




風が吹けば
僕はそっと 君の名を呼んでみよう
愛してる・・・・・・と


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